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結果発表

2023年10月16日から2023年11月30日まで開催した
「第1回インクルーシブ教育 教材コンテスト」へ
たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
全国から寄せられた応募作品総数251点の中から、
見事に入賞された方々の作品を発表いたします。

最優秀賞

就学前・小学生(知的障害)の部

エントリーNo.43

フットカーリング

酒匂小学校(神奈川県小田原市)

清水 里佳さん

審査員より

主催者・審査委員長 佐藤 義竹
(筑波大学附属大塚特別支援学校)

「投げる」から「蹴る」に視点を変えて教材開発をされた先生のアイデアに刺激を受けました。より多くの児童が参加できる、また友達と一緒に取り組むことができる、とても素敵な教材です。ねらいや目的も個別に設定することもできるので、指導のひろがりや児童の多様な育ちを積み重ねることができる教材だと思います。

織田 晃嘉
(国立特別支援教育総合研究所)

手ではなく足で力加減をコントロールする教材というところに面白みを感じました。転がしてプレイするので、ゲームの内容やレベルも子供たちに合わせて変化できますし、足でなく、手やスティックを使うなどの工夫でより多くの子どもたちが楽しめる、活用幅の広さに可能性を感じました。

優秀賞

中学生の部

中学生の部

エントリーNo.27

雑巾縦絞り練習器 シボリーくん

大利中学校 特別支援学級
(福岡県大野城市)

鳥飼 週作さん

審査員より

主催者・審査委員長 佐藤 義竹
(筑波大学附属大塚特別支援学校)

「このような教材があれば、自分ももっと生徒に分かりやすく伝えることができた」と真っ先に思いました。見て分かる、自分で動かしながら確認する…そのような体験ができる教材です。難しくて分かりにくい動作も、「わかった」「できた」と実感する生徒の姿が思い浮かびました。

谷 和樹
(TOSS代表 / 玉川大学教職大学院教授)

雑巾を絞れない子は日本中で増えています。雑巾をかける機会が減っているからと言えばそれまでです。しかし、こうした基本的な技能には大切な体の動きが含まれているように思えます。剣道等のスポーツのインパクトのときの手の動きも雑巾絞りです。通常級の子どもたちも苦手な雑巾絞りを、この教具でぜひ練習させてみたいなと思いました。

就学前・小学生(知的障害)の部

就学前・小学生(知的障害)の部

エントリーNo.175

お金位取りシート

緑小学校
(東京都墨田区)

三好 恵美さん

審査員より

織田 晃嘉
(国立特別支援教育総合研究所)

紙をめくったり閉じたりするという単純な動作で位取りを体感的に学ぶことができるという構成に感心しました。位取りの構成が視覚的に示されることで理解を深めることができる子供は多いと思います。子供の実態をよく把握して考えられた教材で、多くの先生や子供の役に立つものです。

齊藤 暁子
(合同出版株式会社 取締役編集長)

10分で作れそうですが10年使えそうです。

高校生の部

高校生の部

エントリーNo.248

合奏支援ツール
「円形アニメーション楽譜」

すながわ高等支援学校
(大阪府泉南市)

岩野 牧人さん

審査員より

主催者 小林 広樹
(全日本学校教材教具協同組合 理事長 /
株式会社三和製作所 代表取締役社長)

インクルーシブ教材として、誰もが一緒に取り組める協働性を産み出せる教材であると考えます。またみんなで力を合わせることで大きな達成感を得られるものと思います。技術的に設備としても高度なもので、素晴らしい作品だと思います。

織田 晃嘉
(国立特別支援教育総合研究所)

Scratchでのプログラムなので、完成度も高いだけでなく、他の先生も活用したり、内容を参考にすることができるのが素晴らしいです。これまでの類似の教材は方形で前方に映し出すものが多かったのですが、床面に円形で映すことで自分に向ってアニメーションが飛んでくるのでタイミングが分かりやすいこと、子供たちがより一体感をもって演奏できることも高く評価できる点です。

特別賞

就学前・小学生(発達障害)の部

エントリーNo.111

〈 落ち着くで賞 〉
すっぽり椅子

瀬谷支援学校(神奈川県横浜市)

村上 真帆さん

審査員より

主催者・審査委員長 佐藤 義竹
(筑波大学附属大塚特別支援学校)

教室や図書室など、様々な場所に複数台設置されると良いな…と感じた教材です。社会生活の中でも、個別の空間づくりが広がってきていますので、そことも繋がりました。特別ではない、みんなにとってあると助かる教材の一つだと思います。

主催者 小林 広樹
(全日本学校教材教具協同組合 理事長 /
株式会社三和製作所 代表取締役社長)

周りが気になってしまう子どもに対して、視覚的に制限ができることで、より集中して取り組める環境づくりに役立つことと思います。子どもが座る椅子の外側を囲ってしまうつい立のようなものはありますが、こちらのアイディアは直接椅子が動くためシンプルでわかりやすい什器だと思います。

高校生の部

エントリーNo.178

〈 ICT賞 〉
ハギペイ

枚方支援学校(大阪府枚方市)

横萩 栄志さん

審査員より

主催者 小林 広樹
(全日本学校教材教具協同組合 理事長 /
株式会社三和製作所 代表取締役社長)

お買い物の際に、以前に比べると格段に電子マネーを使用する店舗が増えてきている現状がありますので、お買い物の練習ができる有意義な教材だと思います。
消費者教育と、就労に向けたトレーニングができますね。

織田 晃嘉
(国立特別支援教育総合研究所)

キャッシュレス化の進んだ現代社会では、障害のある子供も現金以外のお金を使えるようにならないと日常生活に困る場面が多くなると考えられます。この教材で現金以外の「見えないお金」について理解を深めることが卒業後の自立にも非常に有効と思います。

中学生の部

エントリーNo.213

〈 ちょうどいいで賞 〉
パーソナルスペースの学習教材

長野養護学校(長野県長野市)

丸山 園恵さん

審査員より

主催者 小林 広樹
(全日本学校教材教具協同組合 理事長 /
株式会社三和製作所 代表取締役社長)

ひととの距離感を様々なシーンの体験を通して、また理論立てて学びに繋がる教材として高く評価ができるものでした。距離と声の大きさも含めて発展した体験学習ができる教材だと思いました。

織田 晃嘉
(国立特別支援教育総合研究所)

他者との距離がどれくらいが適切か、感覚的に理解することが難しい子供にとって視覚的に距離感を理解できるとても良い教材です。円形であるため、自分を中心に背後もパーソナルスペースがあることが理解できることも評価できます。

中学生の部

エントリーNo.122

〈 合同出版賞 〉
学校どうする?シート

斑鳩西小学校(奈良県生駒郡斑鳩町)

村井 泰志さん

審査員より

主催者・審査委員長 佐藤 義竹
(筑波大学附属大塚特別支援学校)

「このようなシートがあれば、生徒も自分の思いを伝えやすいだろうな」「安心するだろうな」と思う、素敵な教材です。「大切なのは学校に行くことではなく、自分で選ぶこと。」という先生の文章にも強く共感しました。細かな部分にも配慮されており、生徒の自己選択・自己決定を大切にする姿勢が伝わりました。

齊藤 暁子
(合同出版株式会社 取締役編集長)

この教材が保護者ではなく先生発信で作ってくださるありがたさを感じました。毎日学校が行けるのは当たり前のことではないですよね。

就学前・小学生(知的障害)の部

エントリーNo.189

〈 TOSS 谷和樹賞 〉
時間ばっちりクリアシート

清和台小学校(兵庫県川西市)

稻田 拓也さん

審査員より

主催者・審査委員長 佐藤 義竹
(筑波大学附属大塚特別支援学校)

時計の学習について、児童の「できた」「わかった」に繋がるよう工夫された教材です。教材作成のアイデア、とても勉強になりました。学習を通して、実生活の中での姿まで評価されていて、指導の成果・教材の効果もよく分かりました。

谷 和樹
(TOSS代表 / 玉川大学教職大学院教授)

全国の小学校の算数の時間に、子どもたちが悩んでいる学習内容です。類似教具はあるのですが、「あと◯分」という表示が明確に分かるものは、あるようでなかったと思います。大変便利ですね。ぜひこうした工夫によって多くの子どもたちが算数の時間を好きになってほしいなと思います。

審査員(敬称略)

主催者・審査委員長

佐藤 義竹(筑波大学附属大塚特別支援学校)

主催者

小林 広樹(全日本学校教材教具協同組合 理事長 / 株式会社三和製作所 代表取締役社長)

審査員

織田 晃嘉(国立特別支援教育総合研究所)
齊藤 暁子(合同出版株式会社 取締役編集長)
谷 和樹(TOSS代表 / 玉川大学教職大学院教授)

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